- 일본 후지경제는 세계 폴리우레탄의 원료 및 제품 세계 시장을 조사함. 폴리우레탄은 유기화합물인 이소시안산염과 폴리올을 혼합 반응시켜 첨가제 등을 첨가해 다양한 물성 및 기능성을 실현하는 고분자 화합물임. 그 물성 및 기능성을 살려, 의류·생활 자재에서 건축자재, 자동차, 전자 공업·산업 자재 등 여러 분야에서 활용되고 있음.

- 폴리우레탄 제품은 성형시에 발포시킨 우레탄 폼과 발포시키지 않은 폼으로 나뉨. 우레탄 폼은 자동차용 시트 쿠션, 냉장고, 건축물 단열재, 침구 가구, 잡화 등에 사용됨. 한편, 발포시키지 않은 폼은 엘라스토머, 인공 피혁, 합성 피혁, 스판덱스, 도료, 잉크, 접착제, 실링재 등 다양한 용도로 사용됨.

- 시장의 약 70%를 우레탄 폼이 차지하고 중국, 동남아시아, 중남미, 중동을 중심으로 수요가 확대되고 있음. 원자재 가격이 급등하고 있지만 비용절감 요청이 강하기 때문에 가격은 제자리걸음임.

- 발포시키지 않은 폼은 미국, 중국, 동남아시아에서 자동차 생산 대수가 증가하고 있어 TPU(열가소성 우레탄 엘라스토머), 인공 피혁, 합성 피혁, 도료 등의 수요가 확대되고 있으며 건축 자재, 침구와 가구와 같은 일반 소비재 확대가 계속되어 수요가 높아지고 있음.

- 우레탄 폼은 가볍고, 단열 및 전기 절연성, 내수성, 내약품성이 뛰어남. 우레탄 수지의 탄성에 의해 경질과 연질로 나뉨. 경질 우레탄 폼은 단열·보냉 재료로서 건축 내외장, 차량, 선박, 냉동·냉장고, 파이프 등에 이용되고 있으며, 방진재, 완충재, 흡음재, 부력재로도 사용되고 있음.

- 2012년 시장은 금액 기준으로 전년 대비 4.1%, 수량 기준으로 전년 대비 4.5% 증가한 539만톤이 되었음.

- 지역별로는 유럽과 미국에서 수요가 커서 수량 기준으로 과반수 이상을 차지함. 향후 중국을 비롯한 아시아의 수요가 증가할 것임. 중국은 2012년 시점에서 세계 수요의 25%를 차지했으며 앞으로도 확대가 예측됨. 또한, 인도와 동남아시아에서는 냉장고 등의 생산 증가, 중동에서는 건축 자재로서, 동유럽에서는 석유 파이프라인용으로 증가할 것으로 예상됨.

 
- 용도별 구성비는 수량 기준으로 주택용 단열재가 40%, 빌딩 등 비주택용이 24%, 냉장고 등의 전기기기용이 20%임. 중국은 세계 수요의 25%를 차지하고 있음. 건축 자재의 수요는 50% 정도인 반면 전기기기용 수요가 높아 37%를 차지함.

 
- 연질 우레탄 폼은 자동차용이 주요 용도이기 때문에 자동차 생산의 영향을 받기 쉬움. 2012년 시장은 금액 기준으로 전년 대비 5.1%, 수량 기준으로 전년 대비 5.0% 증가한 460만톤이 되었음. 지역별로는 중국이 가장 큰 수요를 차지함. 수량 기준 30%에 이르는 자동차용뿐 아니라 침구용도 증가하고 있으며, 태국 등 동남아시아에서도 수요가 확대되고 있음.

 
- 열진 우레탄 폼의 용도별 구성비는 수량 기준 자동차·차량용 25%, 침구 전용 22%, 가구용 15%임.

 
□ 신흥국의 우레탄 폼 수요

○ 중 국
- 중국 시장은 2012년에 세계 수요의 28%를 차지함. 향후 자동차 생산 대수의 증가에 의한 연질 우레탄 폼과 에너지 절약 의식 향상으로 인해 건축 단열재로 사용되는 경질 우레탄 폼이 확대될 것임. 2017년에는 2012년 대비 48.4% 늘어나 세계 수요의 33%를 차지할 것으로 예측됨.

 
○ 인도·동남아시아
- 태국과 인도네시아 등의 자동차 생산 대수 증가와 건축 수요 확대에 의해 시장은 확대하고 있음. 또, 냉장고 생산량 증가에 의해 경질 우레탄 폼 수요 증가도 예상됨.

 
□ 폴리우레탄 원료 시장

- 이소시아네이트에서는 MDI가 시장의 절반 이상을 차지하고 TDI, HDI가 그 뒤를 이음. 이들 3개 품목이 이소시안산염 시장의 90% 이상을 차지함.

- MDI는 주로 경질 우레탄 폼, TDI는 주로 연질 우레탄 폼의 원료로 사용되고 있음. MDI는 건축 단열재용 경질 우레탄 폼용이 수량 기준 33%를 차지하며 특히 중국, 동남아시아, 중동 등 경제 성장률이 높은 지역에서 성장함. 이 외 중국에서는 스판덱스와 합성 피혁, 엘라스토머와 같은 폼에 대한 수요도 큼. 또 TDI는 자동차용 연질 우레탄 폼용이 수량 기준으로 12%를 차지하며 특히 중국, 동남아시아, 중동에서 수요가 증가함. 그밖에 코팅과 접착제 용도도 늘어남.

- 향후 성장이 현저한 중국이나 인도, 동남아시아에서는 이소시안산염은 MDI와 TDI가 수량 기준으로는 95% 이상을 차지할 것임. 비용 우위가 높아 앞으로도 시장은 더 확대될 것임.

 
- 폴리올은 PPG·POP이 시장의 절반 가까이를 차지하고, 아디프산, 1.4-BD가 그 뒤를 이음. 이 3개 품목이 폴리올 시장의 80% 가까이 차지함. PPG·POP는 우레탄 폼의 원료로 사용되고 있음. 중국용 수요가 시장을 견인하고 있고 인도·동남아에서는 폴리올 중에서도 특히 PPG의 비율이 높음. 앞으로도 비용 우위인 PPG가 계속 사용되어 시장 확대가 예측됨. 고부가가치 제품용 POP는 자동차 시트의 경량화와 기능성을 모두 만족시킬 수 있어 일본, 미국, 유럽 수요가 높아지고 있음.

 

 

 

 

ポリウレタン原料・製品の世界市場を調査 -2017年予測 （2012年比）- ウレタンフォーム　世界市場 1,235万トン （24%増） 自動車、断熱材、寝具家具で需要増 中国・インド・東南アジア 490万トン （48%増） 世界市場の40%に 総合マーケティングビジネスの株式会社富士経済（東京都中央区日本橋　阿部界 代表取締役）は、ポリウレタンの原料及び製品の世界市場を調査した。その結果を報告書「2013 ポリウレタン原料・製品の世界市場」にまとめた。   ポリウレタンは、有機化合物のイソシアネートとポリオールを混合し反応させ、さらに添加剤などを加えることで様々な物性や機能性を実現する高分子化合物（ポリマー）である。その物性や機能性を生かし、衣類・生活資材から建材、自動車、エレクトロニクス、工業・産業資材など様々な分野で活用されている。   この調査では、原料となるイソシアネートとポリオールを構成する32品目のポリウレタン原料市場、ウレタンフォームを始めとした14品目のポリウレタン製品市場について現状を分析し、今後を予測した。   ◆調査結果の概要 1. ポリウレタン製品市場   2012年 2017年予測 2012年比 ポリウレタン製品 9兆1,574億円 11兆3,425億円 123.9%   ポリウレタン製品は、成形時に発泡させたウレタンフォームと発泡させない非フォームに分かれる。ウレタンフォームは自動車用シートクッション、冷蔵庫や建築物の断熱材、寝具家具、雑貨などに使用される。一方、非フォームはエラストマー、人工皮革、合成皮革、スパンデックス、塗料、インキ、接着剤、シーリング材など、様々な用途で使用される。   市場の約7割をウレタンフォームが占め、中国、東南アジア、中南米、中東を中心に需要が拡大している。原材料価格が高騰しているが、コストダウン要請が強いため、価格は横ばいで推移している。   非フォームでは、アメリカ、中国、東南アジアで自動車生産台数が増加しており、TPU（熱可塑性ウレタンエラストマー）、人工皮革、合成皮革、塗料などの需要が拡大している。また、建築資材、寝具や家具といった一般消費財の拡大が続いており、需要が高まっている。 2. ウレタンフォーム市場   2012年 2017年予測 2012年比 ウレタンフォーム 6兆5,754億円 8兆0,603億円 122.6%   ウレタンフォームは、軽く、断熱や電気絶縁性、耐水性、耐薬品性に優れている。ウレタン樹脂の弾性によって硬質と軟質に分かれる。   硬質ウレタンフォームは、断熱・保冷材料として建築内外装、車両・船舶、冷凍・冷蔵庫、パイプなどで用いられている。また、防振材、緩衝材、吸音材、浮力材でも採用されている。2012年の市場は金額ベースで前年比4.1%増、数量ベースで前年比4.5%増の539万トンとなった。   エリア別にはヨーロッパやアメリカでの需要が大きく、数量ベースで半数以上を占める。特にアメリカではホームセンターで発泡用の原液も販売されるなど建築資材として定着している。今後の需要の伸びる地域としては中国をはじめとするアジアが挙げられる。中国は2012年時点で世界需要の25%を占めており、今後も拡大が予測される。また、インドや東南アジアでは先進国からシフトした冷蔵庫などの生産増加、中東では建築資材として、東欧では石油パイプライン向けでの増加が予想される。   用途別構成比は、数量ベースでは住宅向けの断熱材が40%、ビルなどの非住宅向けが24%、冷蔵庫などの電気機器向けが20%となっている。日本は世界需要の2%を占め、住宅向けの断熱材がその47%を占める。省エネ住宅の需要増加によって、気密性や断熱性が高い硬質ウレタンフォームはグラスウールからの代替が進み、戸建住宅向けで拡大している。中国は世界需要の25%を占めている。建築資材としての需要は50%程度である一方、電気機器向けでの需要が高く37% を占める。   国内では環境負荷低減のためにノンフロン化が進められているが、要求物性が厳しいためフロン系でも環境負荷の少ない発泡剤が開発されている。また、リサイクル技術が確立されていないため、焼却などによるエネルギー回収が行われているが、ケミカルリサイクルやマテリアルリサイクルなどの技術開発も重要となっている。   軟質ウレタンフォームは、自動車向けが主要用途のため、自動車生産の影響を受けやすい。2012年の市場は金額ベースで前年比5. 1%増、数量ベースで前年比5. 0%増の460万トンとなった。   エリア別には中国が最も大きな需要を占める。数量ベースで30%に上り、自動車向けだけでなく寝具向けも増加している。また、タイなどの東南アジアでも需要が拡大している。   用途別構成比は、数量ベースで自動車・車両向け25%、寝具向け22%、家具向け15%となっている。日本は世界需要の3%を占め、自動車・車両向けがその74%を占める。一方、家具などは輸入品の増加により、日本での家具向けの需要が減少しており、5%にも満たない。   新興国のウレタンフォーム需要   2012年 2017年予測 2012年比 世界需要 999万トン 1,235万トン 123..6% （中国・インド・東南アジア） 331万トン 490万トン 148.0% ※中国・インド・東南アジアは世界需要の内数 ＜中国＞ 2012年で世界需要の28%を占める中国市場であるが、今後自動車生産台数の増加により軟質ウレタンフォームが、省エネ指向の高まりから建築断熱材に使用される硬質ウレタンフォームが拡大する。2017年は2012年比48. 4%増となり、世界需要の33%を占めると予測される。   ＜インド・東南アジア＞ タイやインドネシアなどの自動車生産台数の増加や建築需要の広がりにより、市場は拡大している。また、先進国からのシフトした冷蔵庫の生産量増加によって硬質ウレタンフォームの需要増加も予測される。 3. ポリウレタン原料市場   2012年 2017年予測 2012年比 ポリウレタン原料 4兆9,727億円 6兆0,313億円 121.3%   イソシアネートでは、MDIが市場の半数以上を占め、TDI、HDIそれに続く。これら3品目でイソシアネート市場の9割以上を占める。   MDIは主に硬質ウレタンフォーム、TDIは主に軟質ウレタンフォームの原料として使用されている。MDIは建築断熱材向けの硬質ウレタンフォーム用が数量ベースで33%を占め、特に中国、東南アジア、中東など経済成長率の高い地域で伸びた。この他、中国ではスパンデックスや合成皮革、エラストマーなど非フォーム用の需要も大きい。またTDIは、自動車向けの軟質ウレタンフォーム用が数量ベースで12%を占め、特に中国、東南アジア、中東での需要が伸びた。この他、コーティングや接着材用途も伸びている。   自動車向け軟質ウレタンフォームはMDIのみやMDIとTDIの混合などエリアによって使用状況が異なる。ヨーロッパではオールMDIであるが日本では軽量化が重視されておりTDIの比率が高く、TDIの用途別構成比も日本では自動車向け軟質ウレタンフォーム用が56%を占める。また、中国では家具や寝具の生産が拡大しており、これらへの軟質ウレタンフォーム用の比率が37%と高い。   今後の成長が著しい中国やインド、東南アジアでは、イソシアネートはMDIとTDIが数量ベースでは95%以上を占めている。今後もコスト優位性の高いこれらの採用が続くと見られ、市場の拡大が予測される。   ポリオールはPPG・POPが市場の半数近くを占め、アジピン酸、1,4-BDがそれに続く。これら3品目でポリオール市場の8割近くを占める。PPG・POPはウレタンフォームの原料として使用されている。中国向けの需要が牽引しているほか、インド・東南アジアではポリオールの中でも特にPPGの比率が高い。今後もコスト優位性の高いPPGの採用が続くと見られ、市場の拡大が予測される。なお、高付加価値製品向けのPOPは自動車シートの軽量化と機能性を両立できることから、日本、アメリカ、ヨーロッパでの需要が高まっている。 ◆調査対象     製品 ウレタンフォーム 硬質ウレタンフォーム、軟質ウレタンフォーム 非フォーム スパンデックス、TPU（熱可塑性ウレタンエラストマー）、TSU（熱硬化性ウレタンエラストマー）、ポリウレタン系塗料、グラビアインキ、ウレタン系接着剤、ウレタン系シーリング材、人工皮革、合成皮革、ウレタン注型材、ウレタンビーズ その他 CMPパッド 原料 イソシアネート MDI、TDI、HDI、IPDI、H12MDI、TDMI、XDI、H6XDI、TMXDI、NDI、NBDI、DDI ポリオール PPG・POP、PTMG、PEP、PCL、PCD、1,4-BD、1,5-PD、1,6-HD、PBP、TMP、NPG、MPD、ND、アジピン酸、ひまし油 その他 水性ウレタン樹脂、硬化剤、ウレタン用触媒、ウレタン用難燃剤、ウレタン用発泡剤 原料メーカー事例 Dow Chemical、INVISTA、煙台万華ポリウレタン、三井化学、BASF、Bayer Material Science、日本ポリウレタン工業、HuntSman、宇部興産